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毎日新聞 2021/11/11 11:04(最終更新 11/11 11:04) 506文字




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性に関する説明が書かれた「性教育トイレットペーパー」=兵庫県尼崎市水堂町の水堂小で2021年11月9日午前9時32分、中村清雅撮影

 小学生に性に関する知識を身につけてもらおうと、兵庫県尼崎市の市立水堂小学校で9日、「性教育トイレットペーパー」の寄贈式があった。性教育に取り組む一般社団法人「ソウレッジ」が、男女の体の仕組みについての説明をイラストとともにプリントしたトイレットペーパー400個を寄贈。校内の全てのトイレに設置する予定だ。

 ソウレッジは2018年に設立され、性教育や性の啓発活動に取り組んでいる。性教育トイレットペーパーは19年に製作し、インターネットで販売。生理や射精など性についての体の仕組みやLGBTなどの性的少数者、性暴力被害を防ぐための性的同意について記載されている。




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「性教育トイレットペーパー」を水堂小の児童に寄贈する鶴田七瀬代表(左)=兵庫県尼崎市水堂町で2021年11月9日午前8時38分、中村清雅撮影

 今回、ソウレッジの代表で尼崎市在住の鶴田七瀬さん(26)が市内で講演会を開いたことを機に、市に打診。同校の教諭が性教育についての自主勉強会に参加していたことから、寄贈が決まった。

 贈呈式で、鶴田さんは「みんなが安全に暮らすための知識が書かれています。周りの目が気にならない所で見てほしいです」と児童たちに呼びかけた。保健委員を務める阿部茉桜(まお)さん(6年)は「自分の知らないことをトイレットペーパーを見てきちんと知りたい」と話した。【中村清雅】