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毎日新聞 2021/11/12 13:10(最終更新 11/12 13:10) 563文字




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東京都議会の正副議長と面会する木下富美子都議=都議会議事堂の特別応接室で2021年11月9日午前11時58分、黒川晋史撮影

 7月の東京都議選期間中に無免許運転で人身事故を起こし、自動車運転処罰法違反容疑などで警視庁に書類送検された木下富美子都議(55)に対し、都議会の議会運営委員会は11日、議運委に出席して質疑に応じるよう要請することを決めた。議運委は18日午前10時半に開催予定だが、木下氏が応じるかは未定だ。

 都議会はこれまでに2回、全会一致で木下氏に対する辞職勧告を決議している。こうした中、木下氏は9日、問題発覚から約4カ月ぶりに都議会に姿をみせ、所属する公営企業委員会に出席する意向を示した。これに対し、公営企業委の他の委員らが反発して委員会が開催できない状況になり、混乱が生じていた。



 11日に開催された議運委の理事会では、改めて木下氏に議員辞職を求めていくことを各会派間で確認。議運委の小宮安里委員長によると、木下氏本人から問題の経緯や混乱に対する認識の説明がないことから、18日の議運委に本人を呼び出して質疑することを決めた。質疑は主要5会派がそれぞれ10分ずつ、公開で行う予定。

 18日午後には木下氏が所属する公営企業委員会も予定されているが、木下氏が議運委への出席の求めに応じなかった場合などには、再び委員会が流会になる可能性もある。小宮委員長は「都議会が混乱しており、辞職してもらいたい考えは変わらない」と述べた。【斎川瞳】