0001ひよこ ★ [CA]
2021/11/17(水) 07:32:07.79ID:FsO9Mmov92021年11月17日06時58分
https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/202111/20211116ax06S_o.jpg
【図解】キリバス
【シドニー時事】太平洋の島国キリバスは、世界遺産に登録されている海洋保護区で商業漁業の解禁を決めた。政府内で解禁に慎重な意見が残る中、親中派の同国に中国が介入したとの観測が浮上。米国に対抗して、太平洋諸国に影響力を高める中国の取り組みの一端が浮き彫りとなった。
「フェニックス諸島保護地域」と呼ばれるこの保護区は、40万平方キロ超と日本の面積を上回り、マグロやカツオなどの漁場だった。資源保護のために2015年から禁漁区域に指定したが、同年以降に漁業権の収入が約1億4500万ドル(約165億円)減少した。政府の資金を確保するため政府は方針を転換し、15日の声明で「全てのキリバス人に恩恵を与える手法で天然資源を持続的に開発する」と表明した。
ニュージーランドの公共放送TVNZは、今回の決定が「中国によって突き動かされた深い懸念がある」と報じた。キリバス政権内ではテカイアラ環境相が解禁に懸念を示しているという。保護区は米軍基地があるハワイに比較的近く、太平洋上の重要なシーレーン(海上交通路)にあるため、戦略上重要な地点になる。
キリバスは19年に台湾と断交して、中国と国交を樹立した。親中色を強めており、最近では、保護区内にある島の滑走路と橋を中国の資金で改修する開発計画が明らかになった。この滑走路は太平洋戦争中に米軍が対日戦で利用した。専門家らは「滑走路は太平洋有事の際に中国に利点を与えることになる」と警告している。