2021年11月20日 12時30分 公開
[Kikka,ねとらぼ]

 漫画海賊版サイト「漫画BANK」の運営者の住所、氏名、IPアドレスなどの情報について、米国の裁判所がGoogleなどに開示命令を出したことを受け、KADOKAWA、講談社、集英社、小学館の出版4社と顧問弁護団が声明を発表しました。ねとらぼでは出版4社の1社・集英社を取材し、海賊版サイトとの闘いの裏側を聞きました。

https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/2111/17/kikka_2021117mg001.jpg
問題の海賊版サイト「漫画BANK」

KADOKAWA、講談社、集英社、小学館の出版4社と顧問弁護団の声明
 KADOKAWA、講談社、集英社、小学館の出版4社と顧問弁護団は、巨大海賊版サイト「漫画BANK」に対して、開設直後の 2020年初頭より削除要請送付など対策を開始する一方、運営者特定に向けて動き出しました。

 2021年3月、集英社作品の侵害事実でCloudflare社、Amazon Web Services社に対して情報開示命令を米国裁判所で取得致しました。その後、開示された情報等をもとに、同年10月、米国のISP、Google社に対して米国で情報開示を申し立て、11月12日に裁判所が開示命令を出しました。

 今後は、開示された情報を精査して、4社で対応を検討してまいります。我々出版社は、著者が心血を注いで作り上げた作品を守るため、引き続き、海賊版サイトとは徹底的に戦っていきます。

漫画BANKとは
 2019年12月ごろに開設された漫画BANKは、2021年11月4日に閉鎖するまでの合計アクセス数が、9億9370万に達した巨大海賊版サイト。著者や出版社に許可を得ずに漫画作品を投稿し続け、最盛期のアクセス数は月間8000万を超えるなどポスト「漫画村」とも呼ばれていました(※)。

(※)アクセス数は一般社団法人ABJ調べ


続きはソースで
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2111/17/news168.html