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2021-11-22 04:25

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Photo:PIXTA

岸田文雄新政権が、成長だけでなく分配が大事という「新しい資本主義」を打ち出して、分配が話題になるかと思ったら、どうやら成長が話題になっているようだ。1990年以降、他の国の賃金が上がっているのに日本の賃金だけがほとんど上がっていない。事実を確認した上で、なぜ日本の賃金が上がっていないのか、どうすれば上がるのかを考えてみたい。(名古屋商科大学ビジネススクール教授 原田 泰)

「日本の実質賃金が上がっていない」
という事実

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図1のグラフは、OECDのデータから描かれた、主要国の実質賃金の推移である。

図1を見ると、確かに日本の賃金は上がっていない。1990年に比べて、2020年にはアメリカの実質賃金は48%、イギリスは44%、フランスは31%も上がっているのに、日本の賃金は4%しか上がっていない。ただし、イタリアは上がるどころか3%低下している。韓国の賃金は92%も上昇して、今や日本を追い越している。韓国はすでに日本に勝っているのである。...
原田 泰

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