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毎日新聞 2021/11/22 10:30(最終更新 11/22 10:30) 有料記事 1986文字




 茶の名産地で知られる静岡県が、米を巡って揺れている。川勝平太知事が選挙の応援演説で、対立候補が市長を務めていた同県御殿場市について「コシヒカリしかない」と失言したのだ。波紋は広がり、県議会に川勝氏の不信任決議案が提出される見通しとなった。

 「あちらはコシヒカリしかない。だから、飯だけ食って、それで農業だと思っている!」。川勝氏は参院静岡選挙区補選の投開票前日だった10月23日、浜松市の街頭で声を張り上げた。浜松市出身の無所属新人、山崎真之輔氏(40)の応援演説。対立候補の自民党新人が市長だった御殿場市の人口や生産している農産物を浜松市のそれと比べることで、自民党新人と御殿場市をまとめてけなした格好だ。川勝氏は選挙期間中に8回の応援演説に入っており、その最後だった。

 波紋は衆院選の投開票(10月31日)を挟んで広がった。県議会(定数68、欠員1)の7割超に当たる49人が…

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