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毎日新聞 2021/11/23 13:37(最終更新 11/23 13:37) 有料記事 1068文字




 「盟友」の盧泰愚(ノテウ)氏(10月26日に88歳で死去)の後を追うようにして全斗煥(チョンドゥファン)氏が亡くなった。恐らく棺を覆っても全氏の功罪をめぐっては結論が出まい。

 客観的にみれば、朴正熙(パクチョンヒ)大統領の後を継いで経済発展の軌道を確実なものとし、1988年のソウル・オリンピック成功の基礎を固めた。さらに言えば、独立後、常に流血の中にあった「権力交代」をとにもかくにも「平和的」に実現したことは、今日、先進国の一角を占める韓国にとって忘れてはなるまい。

 全氏は在職中に「憲法改正」に言及し「平和的政権交代」を何度も約束していたが、信じる国民はほとんどいなかった。任期切れが迫るにつれて全氏は「政権を握るのも難しいが、手放すのはもっと難しい」「あなたでなければだめですよ、という人がいる。時には悪魔のささやきがなかったわけではない」と漏らしたこともある。大統領直接選挙を求める国民運動が巨大なうねりとなる中で、全氏は「軍出動による鎮圧」か「大妥協」かを迫…

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