https://www.sankei.com/article/20211123-NMCZFBECNZLWHC3KEECBBPMDWM/
2021/11/23 12:18



英紙フィナンシャル・タイムズは21日、中国が7月に実験した極超音速兵器が、音速の5倍以上の速さで南シナ海上空を滑空中にミサイルを発射していたと報じた。これまでどの国も実現していない世界初の先端技術とみられ、中国の進展ぶりに米国防総省は衝撃を受けているという。複数の関係者の話として伝えた。

極超音速兵器から発射されたミサイルは海に落ちたとしている。米国防総省の専門家らは、同兵器を迎撃するミサイル防衛(MD)システムを破壊するために開発している可能性があると指摘。「中国の極超音速兵器開発が米国やロシアよりも進んでいることを示すものだ」との声も上がっているという。

同紙は既に中国が7月27日と8月13日に極超音速兵器の実験を実施したと報道していた。このうち滑空中のミサイル発射が行われたのは7月の実験。極超音速兵器を発射後、衛星軌道に投入し、滑空飛行させた。(共同)