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毎日新聞 2021/11/23 17:18(最終更新 11/23 17:19) 有料記事 1230文字




 岸田文雄首相が、憲法改正やミサイル防衛体制の強化など、保守色の濃い政策に注力する姿勢を鮮明にしている。自らが重視する分配策や自民党改革に本格的に取りかかる前に、党内の保守派から支持を取り付けたい考えだ。ただ、改憲などは世論が割れるテーマで、政権の体力を奪われかねないリスクがある。

 「憲法改正は新しい体制で、しっかりやるんだという決意を示していかなければいけない」。首相は19日、毎日新聞などとのグループインタビューで改憲を重要課題とする方針を強調した。自民党は同日、憲法改正推進本部を「憲法改正実現本部」に改称しており、首相は「改憲の機運を盛り上げてもらいたい」とも語った。

 首相はミサイル防衛の強化や拉致問題の解決にも意欲を示す。敵基地攻撃能力の保有について、19日のグループインタビューでは「選択肢の一つだ」と改めて表明し、日本の外交・安全保障政策の基本方針を記す国家安全保障戦略の改定を進める考えを示した。

 拉致問題に関しては、…

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