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2021年11月24日20時41分

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中国映画「長津湖」の宣伝ポスター=10月11日、北京(AFP時事)




 【北京時事】中国メディアによると、朝鮮戦争(1950〜53年)に参戦した中国人民義勇軍と米軍主体の国連軍との戦いを描いた映画「長津湖」の興行収入が24日、56億9400万元(約1025億円)を超え、中国の映画市場で歴代トップとなった。


 長津湖は、陳凱歌氏ら3人が監督を務め、呉京氏ら人気俳優が勢ぞろいした3時間近い大作。「抗米援朝(中国語で抗美援朝)」をスローガンに米国に対抗する姿を描いた国威発揚映画で、米中対立が激化する中、中国当局も全面支援。10月の国慶節(建国記念日)連休に合わせて公開された。
 公開当初は「史実に基づいていない」など批判が相次ぎ、当局はインターネット上の書き込みを次々に削除。「正義の戦争」と見なすことに疑問を呈したジャーナリストを英雄侮辱容疑で逮捕するなどして異論を封じ込めた。
 これまでの興収トップは、呉京氏が主演し、攻撃的な中国外交の別名にもなった「戦狼2」(2017年)だった。