https://www.sankei.com/article/20211126-6IR34HV4TVINRMR2ISGWT4MYMA/
2021/11/26 23:37


【北京=三塚聖平】中国人民解放軍で台湾方面を管轄する東部戦区の報道官は26日夜に発表した談話で、同日に台湾海峡方面で「持続的な戦闘準備の警戒パトロール」を行ったと明らかにした。「目下の台湾海峡情勢に対処するのに必要な措置だ」としており、米国の超党派議員団による訪台への対抗措置とみられる。

談話は「台湾は中国の領土の一部であり、国家主権と領土を守り抜くことはわが軍の神聖な使命だ」と主張。その上で「いかなる外部勢力の干渉や『台湾独立』の企てにも反撃する」としている。東部戦区は、今月9日に米議員団が訪台した際にも台湾海峡方面で「戦闘準備のパトロール」を行ったと発表した。

中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官も26日の記者会見で、米議員団の訪台に「強烈な不満と断固とした反対」を表明し、米側に厳正な申し入れを行ったと述べた。趙氏は、議員団訪台について「対外的に『台湾独立』分裂勢力を支持するとの深刻に誤ったシグナルを発する」ものだと非難。「14億の中国人民の強烈な憤慨を既に引き起こしている」などと強調した。