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毎日新聞 2021/11/27 09:28(最終更新 11/27 09:28) 574文字




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静岡県御殿場市

 静岡県御殿場市は26日、地元の誇れる点を選ぶ「御殿場の魅力投票2021」の募集を始めた。川勝平太知事が参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で市に対し「コシヒカリしかない」などと発言したため、県議会が24日の臨時県議会で知事への辞職勧告決議案を可決した問題を逆手にとり、市の魅力を内外にアピールする。

 御殿場市の特徴とされる50項目から10項目を選んでもらって集計し、市民と市外在住者のそれぞれの「魅力ベスト10」を決める。市民にはチラシを配布してネットやファクスで応募を受け付け、市外の人には市の公式ウェブサイトやSNS(ネット交流サービス)で周知を図る。締め切りは12月12日で、12月下旬に結果を発表する。



 50項目は「富士山の絶景が間近に見られる」「御殿場プレミアム・アウトレットがある」「東京に車で1時間で行ける」「カツマタさんが多い」など。知事発言で知名度がアップした御殿場産コシヒカリについても「全日空国際線ファーストクラスで採用された」などの項目がある。

 以前から温めていた企画だが「このタイミングは好機」(勝又正美市長)と捉えた。勝又市長は26日の記者会見で知事発言について「傷ついた市民は多い」としつつ「コシヒカリや御殿場の知名度が上がったのも事実。観光や産業面で追い風にしたい。市民の心を癒やすことにもなる」と話した。【長沢英次】