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毎日新聞 2021/11/27 12:27(最終更新 11/27 12:27) 331文字




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亡くなった韓国の全斗煥元大統領のひつぎを見つめる李順子夫人(中央)=ソウルで2021年11月27日、AP

 病気のため23日に90歳で亡くなった韓国の全斗煥(チョンドゥファン)元大統領の李順子(イスンジャ)夫人が27日、「夫の在任中に苦痛を受けたり傷ついたりした人々に対し、夫に代わって特におわびする」と謝罪した。聯合ニュースが報じた。

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汚職事件の初公判で、裁判所に入る全斗煥元韓国大統領=韓国・ソウルで1996年2月26日、AP

 全氏は生前、民主化を求める学生らを弾圧。多数の死傷者を出した1980年の「光州事件」に対する謝罪も拒み続けていた。全氏側から謝罪の言葉が出たのは、今回が初めて。韓国では通常、大統領経験者が死去した場合は「国家葬」(国葬に相当)が営まれるが、全氏に対する世論の反発が強いことも踏まえて実施されなかった。



 李夫人によると、全氏は23日朝、自宅で夫人の手を借りて、席を立った際に突然倒れ、そのまま息をひきとったという。【ソウル坂口裕彦】