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毎日新聞 2021/11/27 14:29(最終更新 11/27 14:53) 有料記事 2094文字




 日本維新の会は27日の臨時党大会で、所属議員らによる投票の結果、代表選の実施を見送り、松井一郎代表(大阪市長)の続投が決まった。「ポスト松井」の本命不在で、代表選を行うことへの慎重論が広がった。松井氏は2023年4月の市長任期満了をもって政界を引退する意向で、維新は国政で存在感を増した一方、党内では後継リーダーの育成という難題に直面している。

 「開かれた政党として、党の将来を語るような代表選を行った方がいい」。松井氏は臨時党大会の開催を決めた6日の常任役員会の後、記者団に強調した。吉村洋文副代表(大阪府知事)も11日、「松井代表に頼りっぱなしではいけない。新しいリーダーに生まれてもらいたい」と述べ、代表選実施を通じた党内論議の活性化や党刷新に期待を寄せた。

 代表選実施なら、松井氏は2022年1月の代表任期をもって退任する流れだった。しかし、世代交代を唱えた正副代表の思惑とは裏腹に、党内は早くから続投論に傾いていた。所属議員からは「衆院選で議席を伸ばした松井氏を交代させる理由がない」「来年夏に参院選を控えているのに、新体制がどうなるか分からない」などと交代への慎重な意見が続出。松井…

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