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2021/11/27(土) 16:39:10.19ID:v7jw4AiC9毎日新聞 2021/11/27 15:27(最終更新 11/27 15:28) 644文字
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ひきこもり当事者の支援で活用される分身ロボットのOriHime=神戸市役所で2021年11月24日午後2時37分、山本真也撮影
神戸市は、ひきこもり当事者に遠隔操作ができる分身ロボットを使ってもらい、自宅から踏み出す一歩を後押しする取り組みを始める。自宅から支援施設の参加者と交流し、社会参加のきっかけをつくる狙い。
分身ロボットは青い目が特徴で身長23センチのOriHime(オリヒメ)。2012年に創業した「オリィ研究所」(東京)が開発した。スマートフォンやパソコンで遠隔操作し、その場に本人が居るように会話したり、手を動かしたりできる。リモート会議や入院中の子どもの授業出席など、ビジネスや教育現場で利用されている。
市内のひきこもりは推計で約6600人で、社会福祉協議会や地域活動センターが就労などの社会参加に至るまでの過渡的な場所として市内13カ所に当事者の「居場所」を設けている。漫画を読み、ゲームをする場所や袋詰の軽作業に取り組むスペースなど、さまざまな居場所がある。市ひきこもり支援室は興味を示しながらも、「まず雰囲気を知りたい」「知らない人と会うのが不安」と尻込みする当事者が多いことから、オリヒメの活用を思い立った。
オリヒメを通じて自分の年代や性別とニックネームを告げて居場所の他の参加者と交流。数カ月間続けて、居場所に足を運んでもらうことを目指す。12月から運用予定で10人の当事者が使用を希望しているという。市ひきもり支援室は「まだ支援の手が届いていない当事者は多い。ロボットの活用が新たな相談に結びつけば」としている。問い合わせ、相談は同支援室。【山本真也】