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2021年11月28日07時46分

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27日、ドイツ南部ミュンヘンの空港で、新型コロナウイルスの検査を受ける旅行者(EPA時事)




 【ベルリン、ブリュッセル、ロンドン時事】ドイツとイタリアで27日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の初めての感染者が確認された。英国でも同日、感染者が確認されており、欧州で感染が拡大している。
 ドイツでは、南アフリカからミュンヘン空港に24日渡航した2人が感染。中部ヘッセン州でも、既にワクチン接種を完了し、南アから帰国した1人に感染の疑いが出ている。イタリアでは、モザンビークに最近渡航した1人の感染が判明した。
 また、チェコからの報道によると、同国北部リベレツの病院が27日、1人の感染を確認したことを明らかにした。ナミビアから南ア、ドバイ経由で帰国しており、ワクチン接種済みで、症状は軽いという。
 南アから航空便で26日に到着した61人が新型コロナ検査で陽性だったオランダの保健当局は27日、「多くの人が恐らくオミクロン株だとみられる」と発表した。さらに分析を進めており、28日中に最終的な結果を出せるとの見通しを示した。
 2人の感染が確認された英国では27日、ジョンソン首相が記者会見し、イングランドの公共交通機関や店舗でマスクの着用を再び義務付ける方針を明らかにした。新型コロナ関連の規制が再導入されるのは、7月にほとんどの規制が解除されて以来。首相はオミクロン株について「非常に速く感染が拡大し、ワクチンを2回接種した人にも拡散し得るようだ」と警告した。
 オミクロン株は、欧州では26日にベルギーで初の感染者が確認された。欧州連合(EU)加盟国は同日、アフリカ南部からの渡航制限に合意。多くの国が、航空便での入国を禁止する措置を取っている。
 世界保健機関(WHO)は26日、オミクロン株を、最も警戒レベルが高い「懸念される変異株(VOC)」に指定。南アやボツワナ、イスラエル、香港でも感染者が確認されている。