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2021/11/28(日) 08:45:17.88ID:fq6r4eja9毎日新聞 2021/11/28 04:30（最終更新 11/28 04:30） 有料記事 2111文字
事件は1本のメッセージから始まり、「不正受給セミナー」を通じて学生らを巻き込んでいった――。北海道内最大の歓楽街ススキノでメンズパブなどを展開する「G―motion」を舞台に2020年夏以降、繰り広げられた持続化給付金を巡る詐欺事件。逮捕者19人を含め約180人が関与し、被害は計約1億8000万円に上るとみられる。道警は一部が暴力団に流れたとみて執念の捜査を続けている。【高橋由衣】
パワポ駆使「不正セミナー」
「給付金を申請したらボーナス！」。道警や公判記録などによると、社長の木下大夢（ひろむ）被告（31）＝詐欺罪などで公判中＝は昨年6月、メンズパブの従業員ら28人に無料通信アプリ「LINE（ライン）」でメッセージを一斉送信し、店舗などに呼び出した。前月申請が始まった給付金をだまし取る手口を指南するためだった。
このメッセージをきっかけに、新型コロナウイルスが猛威を振るう陰で、個人事業者に最大100万円が支給される制度が食い物にされていった。
道警などによると、G―motionグループの税理業務を無資格で請け負っていた三浦淳被告（35）＝詐欺罪で公判中＝が、個人事業主を装って上限とされていた100万円満額を受給するための書類の作成方法などを従業員らに伝授した。同社役員でナンバー2の木村大被告（30）＝同＝を含む従業員ら28人はこうして得た100万円のうち、50万円前後を木下被告に上納した。
詐欺罪で懲役1年8月の実刑判決を受けた20代の男性従業員＝控訴中＝の公判記録などによると、男性は木下被告に「手数料」として50万円を手渡し、このうち20万円が三浦被告に渡った。残る50万円は木下被告への借金返済や生活費…
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