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2021/11/28(日) 08:51:10.59ID:fq6r4eja9毎日新聞 2021/11/28 08:00（最終更新 11/28 08:00） 有料記事 1350文字
自民党の茂木敏充幹事長が、沖縄県内で来年予定される選挙へのてこ入れに力を注いでいる。27日には幹事長就任後初の出張として同県を訪れ、来年1月に控える名護市長選に向け地方議員らと意見を交わした。市長選での勝利は、米軍普天間飛行場（宜野湾市）の名護市辺野古への移設加速のカギとなり、来年の参院選や知事選にも影響を与える。沖縄の重要選挙で結果を残そうと奔走する茂木氏の狙いとは。
名護市長選、国政選挙並み態勢
「先月の衆院選で（名護市を含む沖縄）3区は厳しい中で勝利した。勢いをしっかり保ちながら参院選、知事選とつなげていきたい」。茂木氏は27日、名護市沿岸の再開発予定地区を同市の渡具知武豊市長と視察した後、記者団にこう強調した。
辺野古移設を事実上容認する渡具知氏は、前回2018年の市長選で自民などの推薦を受けて初当選し、来年の市長選への出馬も決めている。茂木氏はこの日、名護市長選で渡具知氏と連携させるため、来年の参院選の沖縄選挙区候補と知事選候補を早急に決めるよう同党県連幹部に指示した。
渡具知氏が敗れれば、「地元の民意」を掲げて移設工事を進めるのが難しくなる。移設阻止を掲げる政治勢力「オール沖縄」が勢いづき、参院選の沖縄選挙区や知事選にも影響を与えかねない。政府・与党は国政選挙並みの態勢で名護市長選に臨む考えで、茂木氏も幹事長に就任して間もなく、沖縄に関係する党所属議員に準備を急ぐよう指示していた。
与党は新型コロナウイルスの影響で経済が大打撃を受けた沖縄では移設の是非よりも経済対策に注目が集まりやすくなっているとみている。
17年の衆院選で県内4小選挙区のうち1勝しかできなかった与党は、先の衆院選では名護市を含む沖縄3区などで2勝した。自民中堅議員は「台湾有事も非現実的なことではない。空想平和主義では駄目だという県民も増えている」との見方を示す。茂木氏も移設阻止で結集してきたオール沖縄は「求心力を失いつつある」とみる。
「ポスト岸田」存在感高められるか
茂木氏が沖縄の選挙に力を入れるのは、茂木派内の求心力を高める狙いがある。
同派は歴史的に…
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