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毎日新聞 2021/11/28 08:19(最終更新 11/28 08:50) 604文字




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記者会見に臨む英国のジョンソン首相(左)=ロンドンで2021年11月27日、AP

 英政府は27日、英国内で新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染を2件確認したと明らかにした。ジョンソン首相は同日、イングランドの店内や公共交通機関でマスク着用を義務づける新たな行動規制措置を発表。イングランドでは7月の撤廃以降、行動規制がほぼなかったが、オミクロン株の「脅威」に規制復活を余儀なくされた格好だ。

 南アフリカで感染が拡大し、従来の変異株に比べて数多くの変異があるオミクロン株は、ワクチンが効きにくくなる恐れや感染拡大のスピードが速い可能性などが懸念され、世界的に研究者が解析を進めている。



 英国で確認された2例はいずれも、国内人口の85%近くを占めるイングランドで見つかり、アフリカ南部への渡航と関連しているとみられるという。

 ジョンソン氏は27日の記者会見で、すべての入国者に対して、入国2日目のPCR検査や陰性が確認されるまでの自主隔離を義務づけると表明。オミクロン株の感染者と接触した人については10日間の自主隔離が必要となるとも発表した。



 ドイツでも27日、南部バイエルン州で国内で初めてオミクロン株の感染が2件確認された。独DPA通信が報じた。2人は24日、南アフリカ発の便で同州ミュンヘンに到着した乗客だった。

 イタリアでも27日、地元メディアが国内初のオミクロン株を確認したと報じた。感染者はモザンビークを訪れていたという。【ロンドン服部正法、ベルリン念佛明奈】