https://www.sankei.com/article/20211128-VH5C72AGZ5M75BE5RM3A5AELGA/
2021/11/28 17:00



イラン核合意の再建を目指す米国とイランの間接協議が、ウィーンで29日に再開する。米政府は、イランがウラン濃縮を凍結すれば、見返りにイランへの経済制裁を限定的に緩和する案を検討しているもようだが、イラン側は制裁の全面解除が先決などと主張して譲歩を拒否する方針。協議は難航必至だ。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、バイデン米政権内では、限定的な制裁緩和案でイランの濃縮ウラン製造凍結を引き出すことが可能かどうか探る動きがある。核開発を早期に止める狙いだ。

だがイラン政府高官は共同通信に対し、ライシ政権が25日に開かれた最高安全保障委員会で、この案が提示されても拒絶する方針を決定したと明かした。委員会には最高指導者ハメネイ師の特使が出席し「ハメネイ師はこの案に悲観的だ」と語ったという。(共同)