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毎日新聞 2021/11/28 19:07(最終更新 11/28 19:07) 765文字




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立憲民主党の代表選に立候補した(左から)逢坂誠二氏、小川淳也氏、泉健太氏、西村智奈美氏=いずれも東京都千代田区で2021年11月19日、幾島健太郎撮影

 立憲民主党代表選は30日に東京都内で開かれる臨時党大会で投開票され、新代表が選出される。逢坂誠二元首相補佐官(62)、小川淳也元総務政務官(50)、泉健太政調会長(47)、西村智奈美元副厚生労働相(54)の4候補が混戦となっており、決選投票となる公算が大きい。4氏は28日もそれぞれ党の再建策などを訴えた。

 逢坂氏は同日の党中堅・若手主催の討論会で「党の危機に、若く多様な人が代表になるのも大事だが、問題の本質は国民の信頼だ」と指摘。国民に身近な政策作りや、発信専門部署を党に新設する方針を掲げた。



 連日、東京・有楽町で街頭演説を続けている小川氏は「有権者との対話を通じた信頼や政策を武器に、与党に対峙(たいじ)する」と訴えた。衆院選の落選者らへの経済的支援や交流も強化するとした。

 泉氏は「権力は監視するが、他社製品をこき下ろしても自社製品は売れない」と述べ、政策提案を強化すると強調。党所属の地方議員が国会質疑を評価する仕組みの導入も提案した。



 西村氏はシンクタンク機能の導入による政策立案力の強化や女性・若手の起用を掲げた。「与党に任せればおかしい社会になる。国民の命を守るため、堂々とものを言う」と与党への対決姿勢も明確にした。

 計572ポイントを争う代表選は、党所属国会議員140人(1人あたり2ポイント)と来年の参院選公認候補予定者6人(同1ポイント)が臨時党大会で直接投票。党員・サポーター約10万人、地方議員1265人による郵便・インターネット投票は29日に締め切られ、それぞれ143ポイントから各候補の得票数に応じて配分される。



 1回目で過半数のポイントを獲得した候補がいない場合、上位2人による決選投票で国会議員・公認候補予定者、都道府県連代表者(同1ポイント)の計333ポイントを争う。【田所柳子、古川宗】