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[ 2021年11月29日 05:30 ]

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松屋が用意した40万円(税込み)のおせち「銀座ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン」(松屋提供)
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 おせち商戦が絶好調だ。新型コロナウイルス下の巣ごもり需要に伴い人気が顕著だった昨年を上回る勢いを見せている。松坂屋上野店(台東区)は商戦がスタートした9月からの1カ月間で売上数が前年比56%増。外出自粛の影響でおせちを初めて買う人が増加した昨年に続き、今年もリピーターとして注文する傾向にある。銀座と浅草に店舗を構える「松屋」も売上高が昨年の同時期に比べ50%増という。

 百貨店関係者によると、昨年は1人用おせちが人気を集めたが、今年は全国的に3段重ねの4人前など家族向けが売れ筋。関係者は「感染者数が落ち着いたことでお正月に家族で集まろうと考えている人も多いのでは」とみる。また「高額おせち」も人気で、松屋では高級ブランド「ブルガリ」のレストランが手掛けた40万円(税込み)のおせちが目玉。限定10セットのうち5セットが既に売れた。

 一方、正月用のカニやタコなどが売られる上野のアメ横商店街は28日、買い物客で混雑。店頭に魚介類が並ぶ石山商店によると、原油高の影響で海産物は値上がりしているが客の購買意欲は高い。別の商店からは「新たな変異株のニュースが気になる。何とか年末を乗り切りたい」との声も聞かれた。