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[ 2021年11月29日 08:31 ]

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41歳で死去したデザイナーのヴァージル・アブロー氏(AP)
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 ストリート系高級ファッション・ブランドで日本にも進出している「オフホワイト(Off―White=拠点はイタリア・ミラノ)」を2013年に設立し、2018年に黒人として初めてルイ・ヴィトンのアート・ディレクターとなっていたヴァージル・アブロー氏が28日に死去。41歳だった。

 「オフホワイト」とルイ・ヴィトンの親会社でもある「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」の両社が公表したもので、同氏は2019年にがんの一種である「心臓血管肉腫」と診断されて治療を受けていた。

 ガーナ移民の子どもとして米イリノイ州ロックフォードで生まれたアブロー氏はウィスコンシン大マジソン校を経てイリノイ工科大大学院に進学。Tシャツをデザインしながら建築も学んでおり、家具やアパートの設計にも携わっていた。

 2009年には人気ラッパーのカニエ・ウエスト(現在の名前はYe)とともにLVMH傘下のフェンディでインターンを務め、その後、ウエストのクリエイティブ・デザイナーに就任。2014年に婦人服のデザインも手がけるようになり、ナイキのスポーツ・アパレルとも連携するなど、そのファンション感覚とデザイン能力は高く評価されていた。