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毎日新聞 2021/11/29 10:54(最終更新 11/29 10:54) 335文字




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 28日午後11時45分ごろ、福岡市の博多港でパナマ船籍の貨物船「レディ・ローズマリー」(9576トン、全長143メートル)が防波堤に衝突し、船首が乗り上げた。船員22人にけがはなかった。福岡海上保安部が、業務上過失往来危険容疑を視野に事故原因を調べている。

 海上保安部によると、貨物船は衝突の約15分前にバナナを載せて神戸港に向け出港していた。当時は波も穏やかで、灯台も正常に作動していたという。事故で船首から一時、油が海に漏れ出したため、海上保安部の巡視艇がオイルフェンスを設置して広がるのを食い止めた。



 衝突場所は博多港須崎ふ頭から北西へ約1キロで、他の船の航行に影響はない。沈没や転覆の可能性は低いが、自力航行できないため別の船で撤去する予定という。【蓬田正志】