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毎日新聞 2021/11/30 00:00(最終更新 11/30 00:56) 724文字




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 秋篠宮さまは30日、56歳の誕生日を迎え、これに先立って東京・赤坂御用地の赤坂東邸で宮内記者会との記者会見に臨まれた。長女小室眞子さん(30)が皇室慣例の儀式を経ず、極めて異例の形で結婚したことについて「本来であれば(儀式を)行うのが適当だ」との認識を示した。また、儀式を行わなかったことで「皇室の行事、儀式が非常に軽いものだという印象を与えた」とも述べた。

 眞子さんは10月、大学時代の同級生、圭さん(30)と結婚した。秋篠宮さまは会見で、一般の結納にあたる「納采(のうさい)の儀」などの儀式は「私の判断で行わなかった」と強調。理由として、圭さんの母親と元婚約者との金銭トラブルが「(当時は)解決していなかった」ことを挙げた。また、圭さんが4月に公表したトラブルの経緯を細かく記した計28ページの文書について「あれを読んでどれくらいの人が理解できるか。皆がすぐに状況を整理して納得できるものではないと判断した」とも述べた。

 秋篠宮さまは2人の結婚を受け、「皇室への影響も少なからずあった。迷惑をかけた方々に申し訳ない」との談話を公表している。会見では、儀式見送りによって、それらが軽いものとみられかねないという思いが談話の念頭にあったと明かし、「(儀式などは)行うのがよかったと思っている」と改めて繰り返した。

 結婚を巡っては週刊誌などで秋篠宮家や小室家へのバッシングとも取れる記事もあった。秋篠宮さまは一つ一つの報道を取り上げて指摘するのは難しいとの認識を示しつつ、事実と異なる場合の反論の必要性にも言及。「こういうことは多分続く。宮内庁とも相談しながら(反論時の)基準を考えていくことは必要だと思っている」と述べた。【和田武士、井川加菜美】