https://www.jiji.com/jc/article?k=2021113000143
2021年11月30日05時43分




 【ロンドン時事】英国の大学が、動物福祉法改正を進める政府の委託調査で、タコやイカ、カニなどにも苦痛を感じる「知覚」があるとする報告書をまとめた。調理の際、「極端な方法」で殺生しないよう勧告している。報道によれば、意識のあるロブスターをゆでることは法で禁じられる可能性がある。

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 議会には5月、動物保護推進の観点から、哺乳類など脊椎動物に知覚があると正式に認める動物福祉法改正案が提出された。これに関連し、保護団体の要請を受けた政府は、軟体動物や甲殻類を「知覚」動物に含める根拠となる調査をロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に依頼していた。
 LSEの専門家チームは300以上の研究を精査し、11月、ロブスターなどが痛みや苦しみを感じることを示す「強固な科学的証拠がある」と結論付けた。とりわけタコは知覚能力が高いという。