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毎日新聞 2021/12/1 00:01(最終更新 12/1 00:21) 902文字




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天皇、皇后両陛下の長女愛子さまと愛犬の由莉=皇居・御所の内庭で2021年11月14日(宮内庁提供)

 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが20歳の誕生日に合わせ、宮内庁を通じて明らかにされた感想の全文は次の通り。

 成年という一つの節目を無事に迎えることができましたことを嬉(うれ)しく思います。

 これまでの日々を振り返ってみますと、いろいろな出来事が思い起こされ、感慨深く思うとともに、多くの学びに恵まれた色濃い歳月であったことを実感いたします。同時に、学校の先生方やお友達を始め、日常生活において本当にたくさんの方々にお世話になり、お力添えを頂きながら過ごしてきたことを身に沁(し)みて感じます。様々(さまざま)な方と出会い、関わることを通じて、人と人とが互いに手を取り合い、交流の輪が広がっていく素晴らしさを学び、全ての経験が、今、私(わたくし)の財産となっています。今日に至るまで私の歩みに関わってくださった全ての方に深く感謝いたします。

 そして、成長を見守り、温かい声をお寄せいただいている国民の皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

 天皇、皇后両陛下には、これまで愛情深く大切に育ててくださり、どのようなときも一番近くで支えてくださいました。また、上皇、上皇后両陛下には、幼い頃より私を優しく包み込み、お導きくださいました。心より有り難く思っております。

 これからは成年皇族の一員として、一つ一つのお務めに真摯(しんし)に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたいと考えております。そして、日頃から思いやりと感謝の気持ちを忘れず、小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたいと思います。

 まだまだ未熟ではございますが、今後とも温かく見守っていただけましたら幸いに存じます。

 世の中に目を向けますと、新型コロナウイルス感染症により、多くの方が亡くなられたことに胸が痛みます。また、この感染症の影響を受けて、現在も大勢の方々が厳しい生活を送られていることと案じています。全ての方に、平穏で彩り豊かな暮らしが一日も早く訪れることを願うとともに、また以前のように皆様とお会いし、お話しできるようになる日を楽しみにしております。