0001ひよこ ★ [ﾆﾀﾞ]
2021/12/01(水) 22:12:15.19ID:QKFvUJ3v92021年12月01日20時33分
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ソロモン諸島の首都ホニアラの検問所＝１１月２９日（ＡＦＰ時事）
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【図解】ソロモン諸島
【シドニー時事】南太平洋の島国ソロモン諸島で暴動が起きてから１日で１週間となる。オーストラリアから派遣された軍などによる治安支援もあり、街は平静を取り戻した。だが２年前に中国との国交樹立にかじを切ったソガバレ首相と、台湾との関係を重視する一部地方との対立は根深く、政情不安は続きそうだ。
暴動は、１１月２４日に首都ホニアラで首相の退陣を求める反政府デモ参加者の一部が暴徒化したことで発生。中華街を中心に３日間にわたり続いた。ソガバレ氏は２８日の演説で「一部の人間の悪意に屈することはない」と表明し、退陣要求を拒否する考えを明確にした。
デモは国内で最も人口が多いマライタ州の住民が主導した。中央政府は中国からの多額の援助と引き換えに、台湾から中国寄りの姿勢に転じたとされるが、同州は台湾と独自の関係を維持。中国の強権姿勢を警戒しているためで、州内の事業から中国共産党とつながりのある企業を排除した。
スイダニ州長は、医療行為を受けるため５月に台湾を訪問し、中央政府との間で緊張が高まった。スイダニ氏は暴動を受けて豪メディアに、乗り換え政策を独断的に進めた現政権を批判し、「問題から逃れることはできない」と語った。
ソロモン在住で豪州の大学の研究員を務めるアヌーク・ライド博士は取材に対し、政権の親中路線によって地域社会への抑圧が強まり、権力集中への動きが進んでおり、「政治への人々の受け止め方」が変わったと分析。「首相が権力に居座れば、今後もさらなる混乱が起きる公算が大きい」と予測した。
今回の暴動は首都の貧困地域の若者らも暴徒となり、略奪や放火に発展。背景には、政府や企業の腐敗に対する不満の高まりもある。国際ＮＧＯ「トランスペアレンシー・インターナショナル」は、ソロモンでは国民の９７％が、政府の腐敗を大きな問題と受け止めているとの報告書を公表。主要産業の林業で「政官財の癒着」があると指摘している。
