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毎日新聞 2021/12/2 09:59(最終更新 12/2 09:59) 511文字




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トランプ前米大統領

 英紙ガーディアンは1日、トランプ前米大統領が2020年9月にあった米大統領選の第1回テレビ討論会の3日前に新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出ていたと報じた。討論会は、対立候補だったバイデン大統領との初の直接対決の場だった。トランプ前政権で大統領首席補佐官だったメドウズ氏が来週に発刊する新著で明らかにしているという。

 同紙によると、トランプ氏に陽性反応が出たのは20年9月26日。ただし、直後に別の検査で陰性だったことから、トランプ氏は「何事もなかったように行動する全面的な許可を得た」と受け止めたという。メドウズ氏は「何もトランプ氏(の討論会参加)を止めることはできなかった」と振り返っているという。



 討論会は9月29日に中西部オハイオ州クリーブランドで開催された。トランプ氏はその後、再び検査を受けて10月2日に陽性反応が出たことを発表。首都ワシントン近郊のウォルター・リード陸軍病院に入院している。

 トランプ前政権でもコロナ対策を担ったファウチ大統領首席医療顧問は1日の記者会見で、トランプ氏の討論会前の陽性反応を知らなかったとし「誰であろうと陽性反応が出たら自主隔離すべきだ」と述べた。【ワシントン鈴木一生】