https://www.sankei.com/article/20211202-ACJKT3O3AZIETE4DV4B3HNCYSE/
2021/12/2 11:03


https://www.sankei.com/resizer/f2MfyGne4VMoBg0vcyeyrE5UjcY=/1200x0/filters:focal(1194x912:1204x922)/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/MHA5DLVOHRIKRICAE4BU5AVX4E.jpg
中国国旗=北京(ロイター)

【北京=三塚聖平】安倍晋三元首相が、台湾のシンクタンクの招きに応じてオンラインで講演し「台湾有事は日本有事だ」などと発言したことに対し、中国の華春瑩(か・しゅんえい)外務次官補は1日夜、垂秀夫(たるみ・ひでお)駐中国日本大使を呼び出して、「厳正な申し入れ」を行った。中国外務省が2日に発表した。華氏は「極めて誤った言論で、中国の内政に乱暴に干渉した」と猛反発した。

習近平政権は、日本が台湾問題への関与を深めることを強く警戒。日本の政界で影響力を維持している安倍氏の発言に神経をとがらせているとみられる。

中国外務省の発表によると、華氏は「公然と中国の主権を挑発し、強硬に『台湾独立』勢力を後押しした」と非難。その上で「『台湾独立』勢力にいかなる誤ったシグナルも発してはならない」と求めた。

在中国日本大使館によると、垂氏は、政府を離れた人物の発言の一つ一つについて政府として説明する立場にないことや、台湾をめぐる状況について日本にはこうした見解があることを中国として理解する必要があるとの考えを伝えた。その上で「中国側の一方的な主張については受け入れられない」と反論した。