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2021.12.02 Thu posted at 16:30 JST




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米韓が合同で実施した大規模な年次軍事演習の様子/Courtesy U.S. Navy

(CNN) 米国と韓国が北朝鮮の脅威に対処する新たな軍事作戦遂行計画の作成を始めることを2日までに決め、その戦略的な指針が近く発表される見通しとなった。

オースティン米国防長官の訪韓に同行する米国防総省高官が機中で記者団に明らかにした。指針は同長官と韓国の徐旭(ソウク)国防相が公表する見通し。米韓安保協議会に参加する両氏は1日に会談、2日も協議の続開を予定している。

国防総省高官は、新たな軍事作戦遂行計画への取り組みについてなすべき正しい事と強調。戦略的環境が過去数年で変質し、同計画を環境の変化に適応させることは適切かつ必要と述べた。

有事に備えた米韓両国の軍事作戦遂行計画の内容は機密扱いだが、北朝鮮との紛争が勃発(ぼっぱつ)した場合の米韓や他の同盟国の対応に詳しく触れている。現行の同計画は作成から約10年経過した。

国防総省高官は、この間には北朝鮮の軍事的能力、特にミサイル攻撃能力の進展があったと指摘。更新される軍事作戦遂行計画ではこの問題への対処を課題の1つとした。

新たな軍事作戦遂行計画の作成には特定の期限を設けてはいない。時間もかかり努力も必要になるだろうと語った。

米国防総省は最近、世界規模の米軍態勢を見直す「グローバル・ポスチャー・レビュー」をまとめ、アジア太平洋地域の一層の重視を打ち出した。同レビューの作成では韓国とも協議したとされる。

北朝鮮は今年9月初旬以降、ミサイル試射などを相次いで強行。巡航ミサイルや極超音速(ハイパーソニック)兵器と称する短距離弾道ミサイル、直近では潜水艦発射弾道ミサイルなどの発射を計4回実施していた。