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毎日新聞 2021/12/2 20:43(最終更新 12/2 20:43) 409文字




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中国の女子テニス選手の彭帥さん=2020年1月撮影、AP

 国際オリンピック委員会(IOC)は2日、中国の張高麗元副首相から性的関係を強要されたと告白後、安否が懸念されている中国の女子テニス選手の彭帥さんについて、1日に再びビデオ通話をし、安全に暮らしていることを確認したと発表した。ツアーを統括する女子テニス協会(WTA)が1日に中国での全大会の開催中止を発表したことを受け、再び事態の沈静化を図ったとみられる。

 IOCは11月21日にもトーマス・バッハ会長が彭帥さんとビデオ通話をした写真を公開し、安否に問題はないとアピール。今回の声明では「他の人々や団体と同様に彭帥さんの健康と安全について懸念を持っている。だから昨日(1日)、ビデオ通話をした」と説明している。



 ただし、IOCは中国側に対して厳しい姿勢は示しておらず、11月に彭帥さんとビデオ通話をした後、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチから「中国政府のプロパガンダに加担するな」と批判されていた。【小林悠太】