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毎日新聞 2021/12/4 09:23(最終更新 12/4 09:23) 521文字




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「イージス・アショア」の試験施設。建物右上部の壁にレーダーの平板アンテナが取り付けられ、上部に管制や通信用のアンテナがある=米ハワイ州カウアイ島で2018年1月10日、秋山信一撮影

 陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の陸上自衛隊むつみ演習場(山口県萩市、阿武町)への配備計画撤回を巡り、防衛省中国四国防衛局は3日、予定しながら約1年半開催していなかった、撤回の経緯に関する住民説明会を12月下旬に開くと発表した。日時や場所は明らかにしていないが、萩市で24日より前に開催することを市と調整しているという。

 市関係者によると、市中心部と演習場があるむつみ地区で1回ずつ開催し、市議会全員協議会で市議に説明することも検討しているという。



 阿武町の花田憲彦町長は取材に、同省から町に説明会の日程について打診は来ていないと明らかにした上で「萩市で開くなら阿武町でも開催してほしい」と述べた。説明会の開催を要望してきた「イージス・アショア配備計画の撤回を求める住民の会」の森上雅昭代表は「計画撤回から1年半も説明会の開催を棚上げしたことをまず謝罪してほしい」と話している。

 2020年6月に計画撤回を表明した河野太郎防衛相(当時)は同月に県庁で村岡嗣政知事や地元自治体の首長と面談し「地元に(撤回について)改めて説明したい」と述べたが、同省は新型コロナウイルスの感染拡大を理由に説明会を開催していない。【遠藤雅彦】