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2021年12月06日12時52分

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【サンティアゴAFP=時事】南極大陸で4日、太陽の全てが月によって隠される皆既日食が観測された。この珍しい天文現象を目撃したのは、一握りの科学者や観光客、たくさんのペンギンだった。(写真は南極大陸のユニオン氷河キャンプから観測された皆既日食。Imagen Chile提供)
 太陽はグリニッジ標準時(GMT)午前7時(日本時間午後4時)に欠け始め、7時46分(同4時46分)に皆既食となった。日食は8時6分(同5時6分)に終わった。
 現地で観測したチリ・サンティアゴ大学(USACH)のラウル・コルデロ氏は「とてもよく見えた」と話した。
 皆既日食が観測できたのは南極大陸のみで、現地には一部の科学者や専門家の他、約4万ドル(約450万円)のツアーに参加した少数の観光客も集まった。
 皆既日食の様子は米航空宇宙局(NASA)が、南極点の北方約1000キロにあるユニオン氷河キャンプからライブ配信を行った。
 NASAによると、部分日食は英領セントヘレナやナミビア、レソト、南アフリカ、チリ、ニュージーランド、オーストラリアなどの南半球の一部でも見ることができた。
 南極大陸で前回皆既日食が観測されたのは2003年11月23日、次回は2039年となる。【翻訳編集AFPBBNews】

〔AFP=時事〕