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2021/12/14 11:28



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中国の台湾侵攻「全力での攻撃は難しい」 日米による監視など指摘=国防部

(台北中央社)国防部(国防省)は中国の台湾侵攻への対応に関する報告書で、日米による厳しい監視やインドなど複数地域への警戒で兵力を分散させる必要があることから、中国が全兵力を集中させて台湾を侵攻することは難しいとの見解を示した。

報告書は中国の台湾侵攻能力や国軍の戦力強化についてまとめたもので、先日、立法委員(国会議員)に送られた。邱国正(きゅうこくせい)国防部長(国防相)は今年10月、中国が2025年に台湾を本格的に侵攻する能力を確立させるとの見方を示していた。

報告書では、日本や米国の軍事基地が台湾周辺にあることに触れ、台湾侵攻行動は厳しい監視を受けると言及。中国軍には外部の軍事介入や、インドやベトナム、南シナ海の南沙諸島といった国境の画定で争っている地域の警戒に当たるための戦力を残す必要が生じると指摘した。

国軍の戦力強化については、海空の戦力向上に必要な軍事装備が2026年までに順次引き渡されると説明。既存の装備と組み合わせるほか、イノベーションや軍事力の差がある「非対称戦」の概念を用いることで空中や海上で重層的に敵を阻み、作戦リズムを崩すと説明した。

国防部は国軍の戦力温存を強化し、戦場での生存率と作戦持続力を向上させると同時に、後方支援における能力を強化することで戦力低下を防ぐと強調した。

(游凱翔/編集:荘麗玲)