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2021/12/16(木) 07:03:14.49ID:1+PN4nes9毎日新聞 2021/12/16 05:15（最終更新 12/16 05:15） 1006文字
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水戸地検に送検される赤間恵美容疑者（右奥）＝茨城県つくば市学園の森3のつくば署で2021年12月10日午前8時3分
茨城県古河市の介護老人保健施設で2020年7月、入所男性を殺害したとして同施設の元介護職員、赤間恵美容疑者（35）＝同市大和田＝が殺人容疑で逮捕されてから15日で1週間がたつ。看護師資格を持つ赤間容疑者について、一緒に看護を学んだ同級生らは「優しい子だった」と口をそろえる。県警古河署捜査本部によると、被害者の吉田節次さん（当時76歳）とのトラブルは確認されておらず動機は不明のままだ。
「当時の姿と結びつかない」。赤間容疑者と高校で同じクラスだった女性（35）は話す。赤間容疑者は実家から電車で1時間半ほどの県立高校に通い、衛生看護科と専攻科で計5年間学んだ。「授業中も冗談を言って周囲を笑わせていた。成績も良かった」と振り返る。当時の実習で、患者に優しく接する姿が印象深いという。
06年に卒業すると、埼玉県や栃木県内の病院で計3年間、看護師として勤務した。事件の現場となった古河市仁連の「けやきの舎（いえ）」に転職したのは20年4月。日勤の介護職員として働いていた。
赤間容疑者は事件当日の20年7月6日に亡くなった吉田さんへの不審な動きを同僚に問いただされ、同日中に退職した。
ただ、事件後も周囲には普段通りの姿を見せていた。実家近くに住む男性は「最後に見かけたのは今年の11月くらい。いつもニコニコして、去年亡くなった祖母の面倒もよく見ていた」と話す。20年秋には赤間容疑者の両親から「（娘が）結婚した」と報告があったという。
逮捕後、赤間容疑者の夫はインターホン越しに「お話しすることはないです」と取材に答えた。
「実直で信頼」慕われた死亡男性
一方、亡くなった吉田さんは、近隣住民から「実直で信頼できる人」と慕われていた。地域の区長も務め、カラオケ大会では大好きな日本酒を楽しんだ。脳梗塞（こうそく）の後遺症があり、事件の約7カ月前から同施設に通うようになったという。友人の男性（81）は「体も寝たきりほど悪くなく、なぜ亡くなったのか。残念で仕方ない」と悼む。
捜査本部によると、赤間容疑者は吉田さんの脚の静脈につながった点滴用チューブに、注射器の筒（シリンジ）を使って空気を注入し殺害した疑いが持たれている。目立った外傷や抵抗した形跡がなかったことから、短時間に殺害された可能性があるという。捜査本部は赤間容疑者の認否や供述内容を明らかにしていない。【森永亨、鈴木拓也、長屋美乃里、安味伸一】
