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2021年12月17日11時21分

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斉藤鉄夫国交相=16日、国会内




 国土交通省が集計する「建設工事受注動態統計」の書き換え問題で、2019年以前の分については、数値の修正が困難なことが17日、分かった。一部企業の実績が二重に計上されていたが、調査票の一部は既に廃棄されているほか、残っている分にも不正確なデータしかないためだ。


 国交省によると、調査票は全国の建設事業者約1万2000社から都道府県が回収し、同省が管理する。省内規定で定められた保存期間は2年で、通常は期限後も1年程度保管するが、古い資料は既に廃棄されているという。残った調査票も既にデータが書き換えられており、復旧はできない。
 斉藤鉄夫国土交通相は17日の閣議後記者会見で、近く立ち上げる第三者委員会での検証を通じて再発防止を徹底し、「政府統計の信頼性確保に取り組みたい」と強調した。