https://mainichi.jp/articles/20211217/k00/00m/010/054000c

毎日新聞 2021/12/17 10:34(最終更新 12/17 11:00) 342文字




https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/10/04/20211004k0000m010227000p/9.jpg
金子恭之総務相

 国の基幹統計「建設工事受注動態統計」を国土交通省が無断で書き換えて二重計上していた問題で、政府統計を所管する金子恭之総務相は17日の閣議後記者会見で、過去の総務省の対応に問題がなかったか検証する考えを明らかにした。8月20日に国交省から報告を受けていたのに対応をとらなかったことや、2018年末の毎月勤労統計不正問題を受けて実施した一斉点検で見逃していたことなどを踏まえた。

 金子氏は「統計に疑義が生じたことは大変遺憾だ」と述べた上で、8月20日の国交省からの報告について「(国交省がすでに)改善を行っていたことから総務省として対応していなかった」と弁明した。今後、有識者で構成されている総務省の統計委員会で事実関係を整理し、これまでの対応に不備がなかったか検証する方針。【村尾哲】