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毎日新聞 2021/12/17 11:20(最終更新 12/17 11:21) 502文字




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 大阪府守口市の大庭浄水場で16日午前、地下のトンネル掘削中に水が漏れ出し、20代の男性作業員が取り残された事故があり、発生から24時間がたった17日午前も地元消防などが救出活動を続けている。トンネル内の排水作業は進んでいるが、水とともに流れ込んだ大量の土砂を取り除く作業が難航している。作業員は午前6時ごろ、救助隊らの呼びかけに応答しているという。

 浄水場を管理する大阪広域水道企業団や大阪府警守口署によると、事故は16日午前9時半ごろ、別の浄水場との間をつなぐ工業用配水管を埋設するため、地下24メートルの深さでトンネル掘削中に起きた。地下水と土砂が流れ込んだとみられ、作業員が閉じ込められた。一緒に現場にいた2人の男性作業員は自力で脱出して無事だった。





 トンネルの直径は約1・3メートル。漏れ出した地下水は事故直後には最大1メートルの高さに達していたが、排水作業を進めた結果、16日夜には高さ十数センチまで引いた。土砂の除去作業も急いでいる。作業員は16日夜の救助隊の呼びかけに「足にしびれがある」と訴えており、消防や府警は作業員の救出を急ぐとともに詳しい事故原因を調べている。【山本康介、沼田亮】