https://hochi.news/articles/20211217-OHT1T51117.html
2021年12月17日 15時28分スポーツ報知

https://hochi.news/images/2021/12/17/20211217-OHT1I51192-L.jpg
都庁で定例会見を行った小池百合子都知事



 東京都の小池百合子知事が17日、都庁で定例会見を行い、都内で新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が新たに2人確認されたことを公表した。都独自のゲノム解析で判明した。感染の判明した2人は陰圧装置のある病院に入院した。

 1人は16日にオミクロン株感染が公表された海外からの帰国者の濃厚接触者。今月12日に川崎市で行われたサッカー天皇杯を観戦しており、周辺の席で観戦した観客に検査を受けるよう呼びかけている。

 また、勤務先や家族など10人を濃厚接触者とし、宿泊療養施設または自宅で待機を要請している。

 もう1人は今月11日、海外から帰国した人。空港検疫では陰性だったが、12日に発症し、17日にオミクロン株だと判明した。家族の3人を濃厚接触者とした。家族は陰性だが、宿泊療養施設への入所をすすめている。

 小池氏は「感染拡大を抑えるためには、やはり島国日本としては水際対策が重要になる。水際対策については、先だっても私自身厚労大臣にお願いしたところですし、昨日改めて水際対策、ワクチンについての要望を行いました」と話し、すべての入国者をオミクロン株の検査結果が確認できるまでは検疫内または検疫施設に待機させることなどを主張した。

 都民には「手洗い、マスクや換気、改めて徹底をお願いします。基本を忘れずに、消毒液もただ置いてあるだけでなく、活用して下さい」と呼びかけた。

 一方、オミクロン株の市中感染の疑いについては「現時点では、疫学調査で(感染者が)追い切れている、追いつつある状況。市中感染という定義には入らないのではないか」と否定。「だからこそ水際をより体制を徹底を強化してほしい旨を国の方にお願いしたい」と述べた。