2021年12月17日16時10分



立憲民主党の泉健太代表は2021年12月17日の定例会見で、自らが掲げる「提案型」路線について、臨時国会の論戦を踏まえて「野党の役割、存在感が発揮をされた」と成果を強調した。

従来の批判先行型の議論のスタイルと比べて「迫力不足」だという指摘には、「迫力不足だの何だのって言うのは『何を求めてるんですか?』って話ですね」と反発。「何もプロレスで派手な技を出してくれ、ということじゃないと思いますね」とも話し、見栄えがするスタイルにはこだわらない考えだ。

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定例会見に臨む立憲民主党の泉健太代表(写真は立憲民主党配信の動画から)



「『自社製品』提案を続けることが極めて大事」
泉氏が政調会長として制作に携わった21年10月の衆院選の公約集では、最後の2ページを「『批判ばかり』とは言わせません」と題して、政策立案能力のアピールにあてた。これを引き継ぐ形で、代表就任後も「提案型」を打ち出している。

泉氏は記者会見の冒頭発言で次のように話し、その意義を改めて強調した。
「様々な問題というのは、政府あるいは与党から出てくる。でも、その問題だけをもし扱っていれば、結局国民の皆様には立憲民主党の政策は届かなくなってしまう。自社製品、これをしっかり国民の皆様に提案を続けるということは、極めて大事なことだと思っている」

臨時国会の論戦では、野党の質問が政府側の対策を引き出す場面もあった。例えば12月16日の参院予算委員会で、立憲民主党の白真勲参院議員が国交省による統計書き換え問題について質問したのに対して、岸田文雄首相が斉藤鉄夫国交相に対して真相解明のための第三者委員会の設置を指示したことを答弁している。

記者の質問では、
「『ちょっとやりにくい』という声があったり、『迫力不足なんじゃないか』という評価もあった」

という指摘も出たが、泉氏は次のように「迫力不足」批判に反論した。
「いや、非常にいいんじゃないですか? 第三者委員会についても、それは前進ですよ。やはり野党の役割、存在感が発揮をされたわけで、『大きい声を出さなかったから迫力不足』とか、むしろそんな話の方がおかしいと、私は明確に思いますね」



「何もプロレスで派手な技を出してくれ、ということじゃないと思いますね」
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