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2021/12/17(金) 22:24:10.60ID:dIGSsQsP92021/12/17 20:42
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ラモン・パチェコ・パルド氏(本人提供)
【ロンドン=板東和正】北朝鮮と欧米の関係などを調査する英キングス・カレッジ・ロンドンのラモン・パチェコ・パルド教授が産経新聞の取材に応じ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制は「あと10年は継続すると考えられる」と予測した。また、多くの欧州諸国が北朝鮮との国交を持つことを踏まえ、「欧州は北朝鮮との対話を強化し、北朝鮮の人権問題などの解決に貢献すべきだ」との考えを示した。パルド氏は英政府などに対北政策を助言してきた。
パルド氏は2011年、正恩氏が最高指導者に就任してからの10年間を振り返り、「北朝鮮に対する制裁が強化されているにも関わらず、祖父の金日成(イルソン)主席や父の正日(ジョンイル)総書記の時代よりも(多くの)核兵器やミサイルを開発することに成功した」と指摘。「国際的孤立を深めさせ、新型コロナウイルス禍以前から国内経済を悪化させる大きな失敗も犯した」と述べた。
その上で「正恩氏は(正日氏らが登用していなかった)若い部下を登用するなどし、10年間で自身の権力基盤を固めてきた」と分析。核兵器を保有しているために「北朝鮮で内乱が起こっても他国は介入しづらい」とし、正恩政権の安定は今後も続くのではないかとの見解を示した。
パルド氏は、欧州連合(EU)などが北朝鮮との対話に注力せず、「北朝鮮に直接関与している韓国や米国の情報に頼っていること」を問題だと指摘。「EUは強い姿勢を維持しつつ、北朝鮮と外交関係を樹立した立場を生かして対話し、北朝鮮の人権問題や核兵器問題により直接的に関与すべきだ」とした。
日本人拉致問題については「北朝鮮は明らかにこの問題がすでに解決されたと感じていると思う」と述べ、現状では進展が難しいとの認識を示した。
パルド氏によると、かつてのEU諸国は北朝鮮による欧州での外貨調達を半ば黙認していた。しかし、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射するなどした16年ごろから、「出稼ぎ労働者の受け入れを停止するなど北朝鮮への圧力に集中することを決めた」という。