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毎日新聞 2021/12/18 10:08(最終更新 12/18 10:31) 475文字




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フランスのカステックス首相=AP

 フランスのカステックス首相は17日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」への対策を強化するため、ワクチン接種を事実上、義務付ける法案を来年1月に国会に提出すると発表した。ただ、市民の間には規制強化への反発も根強い。

 現行の制度では、未接種者でも陰性証明書を提示すれば飲食店や長距離列車などを利用できる。新たな法案では、接種証明書の提示を義務づける。また追加接種の時期はこれまで接種完了の5カ月後だったが、4カ月後に前倒しする。カステックス首相は、病院に入院中の重症患者の多くが未接種者だとし「一部の接種拒否者が国に危機をもたらすのは許されない」と述べた。



 フランスでは2回目の接種を終えた人は人口の約76%。感染は拡大傾向にあり、17日の新規感染者は5万8000人を超えた。

 仏政府は来月にもオミクロン株による感染が現在のデルタ株に代わって主流になると予測している。人が集まる機会を避けるため、新年を祝う恒例の花火は打ち上げないよう自治体に求めている。

 欧州ではオーストリアやドイツが接種義務化を目指す方針を示している。【パリ久野華代】