2021年12月21日13時21分



プロボクシングの元WBO世界フライ級王者・木村翔(33)が2021年12月18日、中国・武漢市でエキシビションマッチを行い、中国人格闘家・玄武と対戦した。試合は玄武が木村に蹴りを入れ、投げ飛ばすなど「反則技」を繰り返し大荒れ。結果は玄武の2回KO勝利となったが、玄武のラフファイトが中国で物議をかもしている。

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木村翔選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)



試合直前にルール変更
試合は1ラウンドから荒れ模様だった。サウスポーの玄武は、木村との距離が縮まると容赦なく突き飛ばした。ラウンドの中盤には玄武が木村の足を引っ掛け倒しにかかるシーンもあり、セコンドがレフェリーにクレームを付けるもレフェリーが注意を与える様子はなく、試合はそのまま続行された。

そして迎えた第2ラウンド。開始早々のクリンチの際に玄武が木村の足をかけて転ばせ、尻もちをついた木村が立ち上がった時だった。玄武が木村の腰に腕を回し、そのまま抱え上げると頭からキャンバスに叩きつけた。すかさずセコンドがリングに入って試合をストップ。玄武は倒れ込む木村を横目に右腕を挙げて観客にアピールした。

試合の模様は中国メディアでも大きく取り扱われ、「新浪体育」は武漢で行われた茶番劇が衝撃を与えたとし、試合のルールが主催者によって直前に変更されたことなど詳細に伝えている。

記事によると、試合は当初ボクシングルールで行われる予定で木村陣営もその上で契約にサインした。ところが試合直前になって主催者から「中国カンフー対ボクシング」の形式で開催することがアナウンスされた。木村陣営にも通達したというが、英語だったため木村が理解していたかは不明だとしている。


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