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毎日新聞 2021/12/21 16:20(最終更新 12/21 16:20) 有料記事 646文字




 居酒屋チェーンで勤務中に、脳内出血し後遺症がある元調理師の男性(62)について、労働基準監督署が「過労死ライン」に満たない残業時間で労災認定していたことが21日、分かった。労基署はいったん申請を退けたが、厚生労働省が9月、過労死ラインに達していなくても不規則勤務などを重視する新しい認定基準の運用を始めたことを受け、判断を覆した。厚労省によると、新基準に基づいて決定が取り消しになり、認定されたのは初めて。

 男性の代理人の松丸正弁護士によると、男性は2016年1月、千葉県柏市の「庄や」で勤務中に脳内出血し、救急搬送された。同3月に柏労基署に労災申請したが、残業時間が過労死ラインに達していないとして認められなかった。

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