https://www.sankei.com/article/20211223-HPIPWMWHZ5PZFGJ5EDCTKBJBRE/
2021/12/23 13:08


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立憲民主党の西村智奈美幹事長=2日午後、国会

立憲民主党の西村智奈美幹事長は22日付で、安定的な皇位継承策などを議論する政府の有識者会議が岸田文雄首相に提出した最終報告書を批判する談話を発表した。女性天皇や女性宮家の創設などについて「結論も方向性も示さず」と不満を示し、「安定的な皇位継承という先延ばしできない課題を先延ばしている」と主張。「有識者会議は皇族数減少にかかる課題に論点をすり替えた」として、課題解決を検討する委員会を党内に設置し、議論を始める方針を明らかにした。

西村氏の談話全文は次の通り。

〇本日(22日)、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議が政府に提出する報告書を取りまとめましたが、その内容は皇室典範特例法議決時の両院の附帯決議が求める内容には全くなっていません。

〇附帯決議の主たる要請は、安定的な皇位継承を確保するための課題の検討ですが、有識者会議は皇族数減少等に係る課題に論点をすり替えました。本来、議論すべき女性天皇を含めた将来的な皇位継承のあり方、女性宮家の創設等については結論も方向性も示さず、安定的な皇位継承という先延ばしできない課題を先延ばしています。

○附帯決議では、国会は「安定的な皇位継承を確保するための方策について、『立法府の総意』が取りまとめられるよう検討を行うものとすること」とされています。

○不十分な有識者会議の報告書は国会での議論の土台にすることはできないと考えます。立憲民主党として、改めて附帯決議の本旨に沿った課題解決を検討するため党内に委員会を立ち上げる予定です。そこで本質的な議論を行い、皇位の安定継承の確保のための立法府の総意が取りまとめられるよう、全力で取り組んでいきます。