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毎日新聞 2021/12/23 19:23(最終更新 12/23 19:23) 392文字




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無人駅の拡大を発表するJR九州の青柳俊彦社長=福岡市博多区で2021年12月23日午後2時7分、久野洋撮影

 JR九州は23日、2022年3月12日に6県の29駅を無人化すると発表した。これまでも赤字路線を中心に無人駅を増やしてきたが、新型コロナウイルス禍で鉄道事業の赤字がかさむ中、さらに経費を削減する。全568駅の約6割にあたる333駅が無人となる。

 6県の内訳は福岡9駅、佐賀6駅、長崎4駅、大分4駅、熊本4駅、鹿児島2駅。また、48駅で切符の販売窓口(みどりの窓口)を廃止し、窓口の時間も博多駅で午前7時〜午後9時(現行は午前5時半〜午後11時)とするなど全駅で短縮する。これらにより年間数億円の経費削減を見込む。



 22年夏を目標に、乗降に介助が必要な人がインターネットで駅員派遣を依頼できるシステムを開発し、運転士が介助する実験も始める。青柳俊彦社長は記者会見で「無人駅の機能補填(ほてん)にかなりの額を投資する。サービス低下につながらないよう努力したい」と理解を求めた。【久野洋】