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2021/12/23 17:52



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「嘉義旧監獄」の監房

(台北中央社)蔡清祥(さいせいしょう)法務部長(法相)は22日、文化施設として利用されている南部・嘉義市の「嘉義旧監獄」と北海道網走市の「博物館網走監獄」の間で交流を図りたい考えを示した。

メディアとの会合で記者から交流の計画の有無を尋ねられた際に答えた。

蔡氏は嘉義と網走はどちらも世界的に珍しい放射状に建つ木造監房が残ると指摘。網走側と交流し、経験を共有したいと語った。ただ、嘉義旧監獄では来年から第2期の修復・活性化工事が行われる予定で、工事が済んでから、日本の力を借りられないか連絡を検討したいとの意向を示した。

嘉義旧監獄は日本統治時代の1922(大正11)年に完成。法務部矯正署嘉義監獄の江振亨秘書によると、嘉義は木材の集散地だったことから、ヒノキが多用されているという。2005年に国定古跡に登録された。

嘉義旧監獄は2011年に古跡に登録されている本体部分の第1期の修復工事が完了した。現在は修復が済んだ区域を対象にボランティアによる定時ガイドツアーの形で限定的に一般公開され、観光スポットとなっている。第2期工事には約2224万台湾元(約9200万円)の予算を見積もっており、2023年の完成を予定している。

江氏は法の支配に関する教育的意義を持ち、歴史風情と建築美を兼ね備えた文化観光の名所を作り上げたいと期待を寄せた。

(劉世怡/編集:齊藤啓介)