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2021年12月23日22時29分

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23日、モスクワで年末恒例の記者会見に臨むロシアのプーチン大統領(EPA時事)




 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は23日、緊迫するウクライナ情勢に関し「われわれの行動は今後、ロシアの安全が無条件で保障されるかに懸かっている」と述べ、欧米の対応次第という認識を示した。モスクワでの年末恒例の記者会見で語った。


 欧米がウクライナ国境付近でのロシア軍集結を批判する中、プーチン氏は逆に北大西洋条約機構(NATO)によるロシア周辺での軍事活動こそが緊張を高めていると反発している。
 会見でプーチン氏は「(欧米側に)NATOのさらなる東方拡大は受け入れられないことを明確にした」と表明。「われわれは米国との国境付近にミサイルを配備しただろうか。いや、ミサイルと共に米国がやってきたのだ」と主張し、過去に不拡大を口約束していたNATOに「だまされた」と訴えた。
 一方、軍事衝突は「われわれの選択ではない。それを望んでいない」と述べ、今月7日のバイデン米大統領とのオンライン会談でも安全の保障をめぐる交渉入りで合意したと説明した。ロシアは米国などにNATO不拡大の「法的な保証」を求め、ウクライナをNATOに加盟させないことの確約などを盛り込んだ条約案を米国とNATOに示している。