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2021年12月24日 14時4分スポーツ報知

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 国民生活センターは23日、乳幼児による水で膨らむボール状の樹脂製玩具の誤飲についての情報をHPで公開し、注意を呼びかけた。

 今年6月、乳児が水で膨らむボール状の樹脂製玩具(高吸水性樹脂)を誤飲して腸閉塞を起こし、開腹手術をしたという事故情報が寄せられた。10月と12月にも、それぞれ別の地域の医師からも同様の事故情報が寄せられたという。

 誤飲したこどもの症状として、発熱や咳が繰り返し出る症状が現れ、翌日から嘔吐症状と食欲低下があり、翌々日、咳が治らず、入院。腸管が広がっている様子や小腸先端に異常がみられ、同部位での閉塞が疑われたことから、緊急手術を行い小腸内の異物を摘出したという。

 別の例では、水で膨らむボール状の樹脂製玩具で遊んだ1〜2時間後から嘔吐があり、救急外来を受診し、症状発生から4日経過しても嘔吐症状が続いた。再度救急外来を受診したところ、複数の膨張したボールが腸管内に確認され、誤飲から5日後に開腹手術を行い、腸管内の異物を摘出したという。

 2015年にはインテリアやディスプレー等に使用する、水で膨らむボール状の樹脂製品による幼児の腸閉塞の事故があり、注意喚起を行ったが、再び同様の事故が樹脂製玩具においても複数件発生している。

 消費者へのアドバイスとして「水で膨らむ樹脂製品を誤飲すると、消化管内で膨らんで腸を閉塞することがあります。子どもが使用するときは保護者の監督下で行い、子どもが容易に持ち出せない場所に保管しましょう。水で膨らむ樹脂製品の誤飲に気づいたときや、その疑いがあるときは、直ちに医療機関を受診しましょう。対象年齢以下の子どもがいるご家庭では、水で膨らむ樹脂製品の購入を控えることも検討しましょう」と呼びかけた。